なくなるということ

ずっと利用していた掲示板が閉鎖することになりました。

約12年間お世話になってきた掲示板で、数日前までゆるく日記を書いていました。
その掲示板を利用しはじめたのは中学生のときでした。その時の自分は文章の書き方を知らず、今読み返すとハチャメチャな文章でした。
だけどその時間がたいせつだったことには違いないと思います。

不登校で家族ともうまくいっていなくて、とにかく死にたかった。でもその掲示板のおかけでこの12年間、自分と向き合って、言葉で気持ちを表現できるようになって、そして今日も生きています。
いろんなひとと出会って、助けられて、支えてもらって、たくさんの価値観と世界を知りました。
ずっと、ずっと、そこがわたしの居場所でした。

このネット上に居場所を作ろうと思った原点でもあります。

日記は日記帳に書けばいいじゃないと思うかもしれませんが、たしかにそうなんだけど、そうじゃない。
いろんなSNSがあるからそれを使えばいいかもしれないけれど、ちょっと違うんです。雰囲気とか、住んでいるひととか。
あの場所だからこそ書けることや言えることがあって、心地よさがありました。
ちゃんと心の底から思っていることを自分の言葉で書いて、自分でそのことについて掘り下げて考えることができたし、あとになって読み返して振り返ることもありました。
そのせいもあって、自分にとってはどの時間にもちゃんと意味があって、辛い時間も苦しい日々も、ぜんぶどこかに辿り着くまでに必要な時間だったんだと思えるようにもなりました。
その辛い道中もずっと記録してあって、読めば今でもそのときのことを思い出せます。
だけど、その日記たちをひとつひとつ拾い上げることはもう、難しいようです。
どんな場所よりも、どんな現実よりも、一番上手に自分と向き合える場所でした。

わたしの居場所は、そこが50％くらいを占めていたので、正直本気で困っています。
この先どうしよう。今、心が追いつかないのです。

もうひとりじゃないことはわかっているけど、ひとりになってしまうような、すっごく不安です。

なくなるって、こういうこと。
失恋とか、身近な人が亡くなったような、そんな気持ちに近いのかな。
どこかぼんやりしてしまいます。

2020.6.20

明日は日食があるそうです。